
放射線はどう防がれるのか?土・コンクリート・鉛の役割
アンカーシェルター吉山です。
家庭用核シェルターや防災シェルターを語る上で欠かせないのが「放射線をどう防ぐのか」という点です。放射線と一言で言っても、中性子線、ガンマ線など性質の異なる放射線が存在し、それぞれに有効な遮蔽方法が異なります。
海外の核シェルター設計では、単一素材ではなく複数素材を組み合わせて放射線を弱めるという考え方が主流です。
まず重要なのが土壌です。厚さ1メートルの土は、一次放射線を約150分の1、二次放射線を約5000分の1まで低減できると報告されています。土は自然界に存在する優れた放射線遮蔽材であり、地下核シェルターが重視される最大の理由の一つです
次にコンクリートです。コンクリートは密度が高く、ガンマ線を吸収・減衰させる効果があります。IAEAや米国の設計指針では、放射線防護構造においてコンクリートが標準的に用いられています。厚みを増すほど防護性能が高まるため、家庭用核シェルターでも重要な構成要素となります
さらに鉛は、放射線を効率的に遮蔽できる金属として知られています。医療施設や原子力関連施設でも使用されており、限られたスペースで防護性能を高めたい場合に有効です。
これらの素材を重ねることで、放射線は段階的に弱められ、人体への影響を大きく低減できます。家庭用核シェルターにおける放射線対策は、「完全遮断」ではなく、「複数素材による現実的な低減」が基本思想なのです。
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