パニックルーム/セーフルームをご存知ですか?

パニックルームをご存知ですか? パニックルームとは、万が一の災害や侵入者から身を守るための「家の中の避難スペース」です。隠し扉強固な壁で守られ、緊急時に安全を確保できる設計がされています。家族の安心を守る、これからの時代に求められる安全な暮らしの味方です。

しかし、日本では、今、住宅侵入の空き巣において、凶悪犯罪が起きるケースが激増しています。

これからの日本では、パニックルームが「安全な暮らしを支える新しい形」として注目される意義が増しています。災害や防犯対策が重要視される中で、パニックルームは家族の緊急避難先として頼りになるスペースです。

突然の事態でも安心して避難できる場所があることで、日々の暮らしにより安心感が生まれます。パニックルームは、安全な住まい作りを考えるうえで、これからの生活を支える心強い選択肢といえるでしょう。

日本ではこれまで、治安の良さや犯罪率の低さが背景にあり、パニックルームの設置は欧米と比べて一般的ではありませんでした。しかし、昨今の犯罪動向や災害対策の観点から、今後パニックルームの需要が増える可能性があります。ここでは、その背景と考えられる要因についてご説明します。

SNSを通じて集散する「匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)」による犯行が凶悪化しています。関東地方では住人がいても押し入り暴行する強盗事件が連続して発生し、郊外の戸建てを標的として死角となりやすい勝手口から侵入する手口が目立つ。

匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)」による犯罪は、SNSを通じてメンバーが集まり、短期間で犯行を実行し解散するという特徴を持つため、従来の犯罪組織よりも捜査が困難です。こうしたグループによる犯罪は、都市部から少し離れた郊外の一軒家を狙い、住人がいる状況でもためらわずに暴行や窃盗を行うなど、凶悪性が増しています。


今後、日本でもパニックルームの設置が増える可能性は十分にあります。特に、住宅侵入窃盗の凶悪化自然災害の頻発により、セキュリティ意識が向上している現状から、安全確保を重視する家庭では検討の対象となるでしょう。また、高齢者や子どもを含む家族の安全を守るための設備として、あるいは高級住宅地での安全性を高める手段としても、パニックルームが有効な選択肢となり得ます。

  • パニックルームの導入:こうした流動型犯罪に対しては、侵入時に安全を確保できるパニックルームが有効です。パニックルームは、侵入者が室内に到達しても直接的な接触を避けるため、緊急時の避難スペースとして機能します。家族が避難し、警察の到着まで身の安全を確保する手段として有効です。
  • 緊急通報システムの併用:パニックルーム内に緊急通報ボタンやカメラモニターを設置し、状況を把握しながら安全を確保することで、被害を最小限に抑えられます。

パニックルーム(panic room)」は、アメリカでは「セーフルーム(safe room)」とも呼ばれ、安全性や防御力を高めた特別な部屋を指します。この部屋は、家の住人が外部からの侵入や緊急事態(強盗、暴力行為、自然災害など)から身を守るために避難する場所として設計されています。

パニックルームの特徴としては、以下の点が挙げられます:

強化された構造:  ドアや壁は、防弾や耐火性能を持つ素材で作られていることが多く、外部からの物理的な侵入を防ぐことが目的です。

独立した通信手段:  緊急時に外部と連絡を取るため、携帯電話や無線機、特別な電話回線が設置されていることがあります。

生活に必要な備品:  短期間滞在するために必要な水、食料、トイレ、医療キットなどが備えられていることが一般的です。

監視システム:  家全体の防犯カメラやセンサーのモニタリングができる設備があることが多く、外の状況を把握できるようになっています。

このような部屋は、主にセレブリティや裕福な人々の邸宅に設置されることが多いですが、安全に対するニーズが高まる中、一般家庭でも導入されることがあります。

  • 特徴:最も一般的で、本棚が扉の役割を果たし、後ろに隠し部屋や地下への入り口があるデザインです。
  • 仕組み:本棚自体がヒンジで動き、押したり引いたりすることで開閉します。場合によっては、特定の本を引くことで開く仕掛けがあることもあります。
  • 用途:隠し部屋や防犯室、書斎の入口として利用されます。

  • 特徴:鏡やアートパネルが隠し扉として機能し、壁に馴染むことで隠し部屋の存在を目立たせないデザインです。
  • 仕組み:鏡やアートフレームがヒンジで開閉でき、扉の役割を果たします。壁と同じ厚みや装飾を施し、一見して扉とはわからないよう工夫されています。
  • 用途:寝室やクローゼット、セーフルームへの入り口として人気があります。
  • 特徴:壁の一部がパネル状になっていて、押すと開くシンプルな隠し扉です。壁に完全に溶け込むため、外見から扉と気づきにくいのが特徴です。
  • 仕組み:マグネットキャッチなどの機構でパネルが固定され、軽く押すだけで開閉可能です。壁紙や塗装を合わせることでさらに目立たなくなります。
  • 用途:セーフルームや防犯用の隠し部屋への入口として利用されます。
  • 特徴:暖炉そのものが隠し扉になっており、背後に隠し部屋や地下への階段が配置されているデザインです。
  • 仕組み:暖炉の背面がヒンジやレールで開閉し、隠しスペースへと繋がります。電動システムを導入してリモートで開閉するタイプもあります。
  • 用途:プライバシーを確保した隠し部屋や防犯用のスペースとして。
  • 特徴:階段下のスペースが隠し扉として活用され、地下への入り口や隠し収納に繋がります。
  • 仕組み:階段下の壁や収納部分がヒンジで開閉し、スペースを隠す役割を果たします。階段自体が開く構造もあります。
  • 用途:隠し地下室やワインセラー、物置の出入り口として利用されます。
  • 特徴:床の一部が開閉可能なトラップドアになっており、地下スペースに繋がるデザインです。
  • 仕組み:床の隠し扉がヒンジで開閉し、地下に続く階段が現れます。マットやカーペットなどで覆うと目立たなくなります。
  • 用途:地下室、ワインセラー、または緊急用の避難経路として使用されます。

パニックルームのドアは、外部からの侵入を防ぐために特別な設計が施されており、以下のような仕様が一般的です。

素材: ドアの素材は非常に頑丈で、通常は鋼鉄やケブラー(防弾素材)でできており、物理的な衝撃や銃弾に耐えられるようになっています。

厚さ: 一般的な防犯ドアよりも厚く、数インチ(通常1〜3インチ程度)の厚さがあり、強化された内部フレームが内蔵されています。ドアフレームも強化され、ドアそのものと同様に頑丈です。

ドア枠: 通常の木製やアルミの枠ではなく、鋼鉄製の枠が使われます。これは、ドアが外部からの物理的な力で外されるのを防ぐためです。

マルチポイントロック: 一般的なパニックルームのドアには、1つの鍵穴だけでなく、複数のポイントでロックされるシステムが搭載されています。これにより、ドア全体が均等に固定され、外部からの攻撃による開放を難しくします。

デザイン: パニックルームのドアは、外観上は普通のドアに見えるようにデザインされていることもあります。これは、侵入者に気づかれないようにするためです。

気密性: 一部のパニックルームは、毒ガスや煙などからも保護するために、ドアが気密性を持っていることがあります。

遮音機能: 音が外部に漏れないように防音加工が施されており、外部からの侵入者が中の音を感知しづらくなっています。

このようなドアは、高い安全性を維持しつつ、緊急時には住民が迅速に避難できるように設計されています。価格は仕様やカスタマイズのレベルによって異なり、簡易なものから非常に高度なものまで幅広く存在します。

外部との連絡手段についてパニックルームの基本的な仕様

パニックルームでは、外部との連絡手段が非常に重要であり、緊急事態に迅速に対応できるように、さまざまな通信手段が備えられています。以下は、一般的なパニックルームに設けられている外部との連絡手段の基本的な仕様です。

専用の電話回線: パニックルームには、専用の有線電話回線が設置されることが多いです。通常の電話回線とは別に設置されるため、家全体の回線が切断された場合でも通話が可能です。

バックアップ手段としての携帯電話: もし有線電話が機能しなくなった場合に備えて、パニックルームには携帯電話が備えられていることがよくあります。携帯電話には、充電器や予備バッテリーも設置され、長時間の緊急対応に備えます。

専用のインターネット回線: パニックルームには、緊急時にインターネットを介して外部と連絡を取るために、専用のインターネット回線が設けられている場合があります。この回線は、有線または無線で、スマートフォンやタブレットなどを通じて使用します。

短距離無線機: 家族や近くの警備員、セキュリティチームと短距離で通信できる無線機が設置されることもあります。これは、電話回線が遮断された場合や電波が届かない環境で特に有効です。

パニックボタン: パニックルームには、物理的なパニックボタンが設置されていることがあり、これを押すことで、警察やセキュリティ会社に即座に警報が送られるシステムです。これは、迅速な対応が必要な際に使用されます。

監視カメラシステム: パニックルームには、家全体の監視カメラにアクセスできるモニターが設置されており、外部の状況を把握しつつ、安全なタイミングを見計らって外部と連絡を取ることができます。

UPS(無停電電源装置): 通信機器や監視システムが停電によって機能しなくならないように、無停電電源装置(UPS)が設置され、一定期間、電力供給が続けられるようになっています。

  1. 防御力の強化:
    • 地下に設置することで、外部からの侵入者や強盗がパニックルームに到達しにくくなります。地上階に比べて侵入経路が限られるため、攻撃から守るための障壁として優れています。
    • また、地中に埋まっているため、爆風や火災、強風などの自然災害にも強く、より安全です。
  2. 目立たない場所:
    • 地下は人目につきにくく、パニックルームの存在自体を隠すことが容易です。侵入者が家全体を捜索しても、地下の隠し部屋に気付かない可能性が高くなります。
  3. 防音性:
    • 地下に設置することで、外部からの音やパニックルーム内の音が漏れるリスクが減ります。これにより、外部の騒音から守られると同時に、侵入者がパニックルーム内の動きを感知することも難しくなります。
  4. 構造上の利点:
    • 地下は家全体の構造の一部として頑丈に設計されることが多く、壁や床が自然に強化されています。これにより、追加の強化が少なくても高い防御力が確保できるという利点があります。
  1. 迅速な避難:
    • 地下に避難するには時間がかかる場合があり、迅速な避難が必要な場合は、地上階や2階にパニックルームを設けることが適しています。特に広い家や複数階の住宅では、すぐにアクセスできる位置にパニックルームを設置する方が効果的です。
  2. 構造的な制約:
    • すべての家に地下があるわけではなく、特にアメリカの一部地域では、地盤の性質や水害のリスクがあるため、地下室が設置されていない住宅も多いです。このような場合、地下にパニックルームを設けることは難しいため、1階や2階に設置されることが一般的です。
  3. セキュリティ計画に応じた場所選び:
    • 家の中心に近い場所や寝室に隣接する場所など、アクセスが容易でセキュリティ上有利な位置にパニックルームが設置されることもあります。たとえば、寝室からすぐに入れるパニックルームは、夜間の侵入者に対して有効です。
  4. 隠蔽性と利便性のバランス:
    • パニックルームは、地上階でも壁の中やクローゼット、バスルームなどにうまく隠されることがあります。目立たないように設計されたドアや、偽装された壁の一部として設置されることで、発見されにくくします。

一軒家にパニックルームを設置し、2階のベッドルームから迅速にアクセスできる動線を考える場合、主に次のような配置や構造が有効です。

  • パニックルームの設置場所:1階の階段付近、または階段から短距離でアクセスできる場所に設置。
  • 動線のメリット:2階から階段を駆け下りてすぐアクセスできるため、最短でパニックルームに到達できる。必要に応じて廊下に隠し扉を設置し、視覚的に分かりにくくすることも可能。
  • 設計ポイント:パニックルームの入り口は、廊下やリビングなどに隣接する壁や本棚、またはクローゼットなどに隠すことで、外部からの視線を防ぎます。
  • パニックルームの配置:1階の階段真下、もしくは階段脇に設置するのが理想的。
  • 動線の工夫:2階からの緊急ルートとして、特定のベッドルームから1階へ直接降りられる滑り台や消防ポール式の動線を組み込む方法。これにより階段を使わずに迅速に移動可能です。
  • 設計ポイント:緊急時にすぐ開けるドアや隠し通路の入り口を設け、滑り台やポールが普段は目立たないようにしておくと、防犯性が高まります。
  • パニックルームの配置:1階の廊下またはホールに設置。玄関や他の部屋に接している壁に隠し扉を設置することで、パニックルームへ素早く到達できます。
  • 動線のメリット:1階ホールに近い場所に設置することで、階段を降りて廊下またはホールに到着した瞬間にアクセスできる。
  • 設計ポイント:パニックルームの扉を目立たせないよう、鏡やアートパネルなどを用いて隠すことが可能です。
  • パニックルームの配置:1階のサブベッドルーム(使用頻度の低い部屋)やクローゼットスペースにパニックルームを設置。
  • 動線の工夫:夜間にリビングルームなどの生活空間から離れた場所で隠れたスペースを設けることで、家族が各部屋に分散している際にも利用しやすくなります。
  • 設計ポイント:隠し扉は本棚やクローゼットの扉の一部として取り入れ、外から見えないようにします。
  • パニックルームの配置:1階のクローゼットや収納スペースの裏に隠し階段を設け、地下にパニックルームを設置。
  • 動線のメリット:1階のメインルームから地下に避難する形で、さらにセキュリティを高められます。
  • 設計ポイント:緊急時にもすぐアクセスできるよう、階段付近やクローゼットのドアを目立たなくし、カーペットや家具で隠すことができます。

隠し扉や隠し地下階段は、主に米国で安全性やプライバシー確保のために人気があり、さまざまなデザインが存在します。ここでは、一般的に見られる隠し扉・隠し階段のパターンをご紹介します。米国の企業もこうしたデザインを多用しており、安全とスタイルを兼ね備えたものが多いです。

まとめ

パニックルームが地下に設置されるのは、外部からの攻撃に対する防御力が高く、自然災害にも強いという理由が大きいですが、設置場所は家の構造、セキュリティニーズ、避難のしやすさなどによって異なります。地上階や上層階に設置される場合もあり、各家庭の設計や状況に応じて最適な場所が選ばれます。

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